毎日の生活と人生の生きる目的

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ゴールへ向かって走る画像。太陽はまだ遠く。

ども、食堂のおばちゃんに顔を覚えられた私です。
ネギ嫌いで覚えられました。これでいちいち注文しなくて済む、ラッキー!

工場での仕事

私は工場でボルトを穴に挿す続ける仕事をしています。
いわゆる「ライン作業」です。
ライン作業経験者の方はわかると思いますが、経験がない方のためにどんなものか軽く説明します。
まずベルトコンベアの上に機械(私はの場合は車)が乗っていて、それが目の前を流れていきます。
その流れていく車に部品を取り付けていくのが主な作業です。

自分が割り当てられている範囲内で時間内に正確に作業を終わらせることが良いこととされています。
ミスなく、無駄なく、安全に作業することが至高の職場です。

ズルみたいなこともしちゃう…

しかし実際のところ、時間内に仕事を終わらせるのは慣れるまでは簡単ではありません。
慣れてしまえば寝てても出来ますが、時々機械の故障とか部品の不具合とか、自分の作業ミスとかが起きます。
1日に約500台同じ作業を繰り返すので、1%の確率で不良やミスが起きるとしても1日に5回は起きる計算になります。
実際は慣れればそんなにミスは起きないですが。

そして、時間内に作業を終わらせることに集中すると、本来決められた作業方法とは違う”ズル”みたいなやり方をしたりします。
また、多少汚れてたりして本当は不具合として報告しないといけない場合もめんどくさかったり、上司を呼ぶと小言言われるのでそれが嫌で呼ばなかったりします。
実際、大きな不具合でなければ、バレなければそのまま誰にも指摘されず車が流れて完成品として市場に出ていく場合もあります。
あ、一応言っておきますが、私はきちんと報告すべきことは報告してますよ!笑

ここまでがライン作業の流れです。

本来の目的と目の前の作業

ここからが本題。
ライン作業の目的は「お客さんが喜ぶ製品を安定した品質で作る」ことです。
当然ですよね。
ライン作業に限らず、商売の基本は「お客さんに喜んでもらい対価を得る」ことです。
しかし、「目の前の作業をこなす事」にいっぱいいっぱいだと、本来の目的である「お客さんの喜び」まで気が回らずに、「今この時を無事に過ごす」事だけに集中してしまいます。
その結果、「今この時だけを楽に過ごす為」に行動してしまい、結果として不具合が起こってしまうことになります。

そうならないように、作業のやり方を決めたり、仕事のルールを守るような様々な仕組みが用意されていますし、上司の人は問題が発生しないようにフォローしてくれます。
にも関わらず、ボルトを1本地面に落としたくらいなら黙ってやり過ごそうとか、多少傷が付いているけど見て見ぬフリでそのまま使ってしまえみたいな横着をしてしまいます。
「言うのが面倒だ」とか「上司に怒られたくない」とかそんな理由で。

でも本当なら、傷が付いている部品を車に組み付けていいことが起こるわけがないことは一目瞭然です。
上司にバレれば怒られますし、お客さんに見つかればクレームになります。
また、その傷が原因で車が故障を起こしてしまったら、お客さんも会社も自分も誰も得しません。
そんなこと頭では分かっているのに、目の前のことにだけ焦点を合わせていると、後のことが想像できなくなってしまい横着をしてしまいます。
ほんと冷静になって考えればありえないんですけどね笑
でも実際には自分が楽な作業優先にしてしまう時があります。

人生も同じ

これって人生も同じだなと感じました。
人生も毎日生きていかないといけません。
生きる為には朝起きて、仕事をして、ご飯食べて、人とコミュニケーション取って、やりたくない残業、家事…などなどをしないといけません。
しかもそれは一回やって終わりではなく、毎日続く限りやり続けなければなりません。
そんな事が続いていくと、視野が狭くなって「今この時が楽に生きられればいいや」「めんどくさいこと(人生の目的など)はまた時間がある時にでも考えよう」みたいな感覚になってしまいます。

すると、本当は自分がやってみたいことがあるのに、仕事が忙しい、疲れた時間がないめんどくさいなどの理由でやらなかったりします。
または、恥ずかしい、不安、怖いなどの理由で言いたいことを言わない、感じているけど無視する、伝えたいけど伝えないなどをしてしまいます。

人生を長い視点で見れば、形はそれぞれですが、自分の幸せを実現させる為に生きていくことが人生の大きな目的のはずです。
それなのに、毎日の生活や自分の保身を優先して、幸せの実現や意思表明をないがしろにしている事が多いと。
しかもそれはどう考えてもいいことではないのは明らかなのに。

言わないと後々後悔する、やらないことで損をする、楽しいはずの人生が遠のくのが分かっているのに、やらないんです。
そうなってしまうのは”視点の置き場所”が原因です。

本来の目的と目の前の生活

ただ、毎日しんどい事もたくさんありますよね。
確かに毎日の生活のこと、仕事のことで頭がいっぱいで、人生の目的なんて考えられないと言うのもわかります。 実際私もそう言う時があります。

でも、ライン作業と同じで、”何のために生きているのか”(=なんのためにライン作業をするのか)をないがしろにしながら生きていても、その毎日は本来のあなたが生まれてきた目的とはあさっての方向に進んでしまいます。

どんなに毎日忙しくて、しんどくても「なぜ生きるのか」、「なりたい自分」、「楽しくて幸せな自分」を実現させるために生きることがあなたの生きる意味です。
それだけは忘れないで生きていきましょう。
それだけ忘れなければ、多少ズルしても、怠けても、人生の意味を見失うことにはなりません。
ズルも怠けもある一定レベルを超えてすることは無くなるでしょう。
人生が狂うほどズルや怠けをしないように、自分の中で線引きができるからです。

さあ、明日も始まります。
しんどいなぁと思うかもしれません。
でも大きな視点で生活を捉えて下さい。

人生はクローズアップで見れば悲劇だが、ロングショットで見れば喜劇だ

チャールズ・チャップリン

何を見てどう感じるか。 それはどこに視点を置くかということ。

みなさんがしんどい毎日を楽しく感じることができますように。

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