ホムンクルス、ゴーレム、人造人間、が身近にいた話

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資料にまで暗示されている人造人間のアゴ上ではしゃぐ組織の人間の図

どうもトヨタへ潜入中の私です。
今日は配属先工場が通達されました。
私のこれからのスパイ活動に大きな影響を及ぼす重大な事案であります。

最初に昨日の反省

昨日の記事のタイトルだいぶぼやけたなぁと感じてます。

まず長い。投稿する前に気づけよってくらい長い。むしろ気付いてた。

そしてダブルタイトル

書き始めは面白おかしく適当に書くつもりが、書いてる途中でスイッチが入ってしまい、出来上がった文章読んで「これはいい内容だ!」と自画自賛が入った結果、あのような中途半端な記事と内容になってしまいました。

なので今日添削して再アップします。
そしてタイトルももっとキャッチーわかりやすく短くしてみようと思います。

これで新しい記事の方がアクセス多かったら、結局惹き付けるのはタイトルかよと思います。←八つ当たり
タイトルの重要性の再確認になりやす。でゲス。
逆にアクセス変わらなければ、思ってたほど他の人にとっていい内容ではなかったのかなと考えを悔い改めます。

ホムンクルス、人造人間、ゴーレム

皆さんは ”ホムンクルス”を知っているだろうか?

ホムンクルスとは中世ヨーロッパの錬金術師が作ったとされる人工的に作り出された人間のこと。
私が見たのは、人造人間ゴーレムと言った概念の方が近いかもしれない。

トヨタの教育期間中隣の席になったやつが”それ”でした。
トヨタでは、教育期間中はいつも同じ会場同じ席で教育を受けます。
そして席はあらかじめ決められています。

最初はなにも気にしないで席に座っていたのです。
そして、よく高校とかで「プリントを前の席から後ろの席へ配るあれ」あるじゃないですか?
その時に、普通は自分の分横の人の分を取ってから後ろへ渡しますよね?
しかし、”それ”は自分の分だけ取って、残り全てを私の方へ寄越してきたのです!
その時は「気が利かないヤツだなぁ」と軽くイラッとしたくらいでした。

その後、契約書類等に氏名や住所など記入するにも、”それ”はチラチラと私の書類を盗み見てくるのです!
個人情報満載ですから、当然いい気持ちはしません。
私は「なんだこいつチラチラこっちみんな!バレてんだよ!」とイラァっとしました。
でも何回もそれをしてくるんです。
観察しているうちに、こいつは「自分の記入が正確か不安になって俺ので確認しているんだ」と直感しました。

それからというもの、”それ”の言動が気になって仕方ありません。
私が記入箇所を見えないようにガードすると、逐一説明官を呼んで確認していきます。
説明があったことを”そのまま同じように”説明官に聞いているんですよ!
「ちょっとは頭使え!と言うか話聞いてろ!」と思うわけです。

教育では、トヨタの歴史のドラマみたいな教育でよくあるDVDを見せられる訳ですが、”それ”は、それで涙を流しているんですよ!
よくあるドラマ仕立てのやつだけど、寝てる人がいるくらいのつまらないやつっすよ! 感情を持ち始めたか!

気が付いてしまった。

そして健康診断時に事件が起こりました。
私の斜め右前にいる”それ”をバレないように観察していた時のこと。

”それ”が医師に「足首が回らない」と言われているのを聞いてしまいました!!

私はその時完全に「こいつはホムンクルスだ!」と認識しました。
主人の命令に絶対に服従する人の形をした異形のもの…。

そう思うと全てが繋がります。
おそらく、周囲に正体がバレないようある程度”感情”を入れられていたのでしょう。なのでつまらないDVDで涙を流したのだと思います。
しかし一般的な感情よりも”純粋”に近い感情を入れられているので、普通の人の感覚では泣かないことでも泣いてしまうのです。
また、体は大きめで、異様に背筋がピンとしているのも、人工的に丈夫な体を作られた証拠です。食堂で飯食ってる時なんかめっちゃ姿勢良く味噌汁飲んでましたからね!
また、私の書類を盗み見たのも「周囲に合わせて隠密に行動しろ」と言う命令を忠実に遂行した結果の行動だったのです。
なんと言うことでしょう。ぱっと見で気が付かない程”巧妙に作られたホムンクルス”がいるなんて!
せいぜい映画でよく見る”フランケンシュタイン”程度が限界だと思っていましたが、人類の技術の進歩はここまで進んでいたのです!

もう一つの事実

ホムンクルス=人造人間は人工的にのみ誕生します。
ということは彼のバックには、”彼ではない何か”が存在しているということを示唆しています。
つまり、ホムの存在を認識したと言うことは、”組織の存在”も同時に認識することになります。
そして、ホムちゃんだと気付いてしまった私は、”消される”可能性があるということです。
幸いにも、まだ組織連中には気づかれていないと思います。足首のクダリも周囲にバレないように聞き耳を立てていましたから。

そして私は昨日、ホムが食堂で飯食った後に、近くの中華料理屋に行くところを目撃してしまいました!
「どんだけ食うんだよ!」と安易なツッコミをボソボソと呟きつつも、冷静になって考えると、一瞬「酒でも飲むのか?」と考えました。
でも「ホムンクルスが酒?」ピンときません。
「そうか!組織との連絡だ!」きやつは組織との定時連絡に中華料理店を利用していると言うことまで突き止めてしまいました。中華料理店での動向を探ればより真相近づけましたが、この日は寒かったので断念。

そして気が付いた、愛が全てさ

それからというものホムの様子が気になって仕方ありません。
ちょっと難しい書類の作成の度に彼がどういう反応するのか?→説明官を呼ぶ
指導員が冗談を言ったらどんな反応するのか?→無反応
つまらない講義の時は?→寝る
書類が大量に送られてきたら?→あたふたして結果何もしない
配属工場が田舎の工場でないとわかった時は?→「ヨカッタァ」
配属工場がわかった時は?→「ココカァ」

最終的にプリントを渡すのは全部自分がやっていたのですが(最初にイラッときて自分が全部やれば無駄なことにエネルギー使わなくていいと思ったから)、プリントの量が多すぎて自分一人では捌けなくなってしまった時には、もらおうとビクビクするけど結果何もしない姿に”愛らしさ”すら感じるようになってしまいました。

彼はまだ何も知らない存在なんだと。
人間の愛を私が教えてあげれば彼の中に自我が芽生え、「組織の言いなり」になることをやめて”人類のためにその強大な筋力を生かしてくれる”かもしれないと。
彼に罪はなく、彼を利用して利益を得ようとしている組織が本当の悪なんだと。
むしろその組織連中ですら、発足当初は理念に満ちた組織だったのかもしれないと。

そんなこんなで筆舌に尽くせないような教育期間が終わりましたよと。
ホムちゃんとはここでお別れです。

私は田舎でも都会でもない工場に配属になりました。
楽な工程とは言いませんが、せめて身体が壊れないような工程に配属されることを祈って今日も消されないことに感謝をして眠りにつきたいと思います。


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